最も平穏な日

ぼくにとって最も平穏な日、それは昨日でした。
いつもそう思います。窯焚きの翌日、窯出しの前日、窯を冷ましているこの1日こそが最も心穏やかに過ごせる幸福な1日だなぁ、と。

よくね、窯出しの瞬間が一番幸せだ、とか言うんですよ、陶芸やってる人には判ると思うけど。確かにね、思った通りのものが出てきたとき、またはそれ以上のものが出てきたときなんかは、本当に心が躍るというか、やってて良かったと心底思える瞬間ですよ。ある意味、一番幸せな瞬間なのでしょう。それはぼくもそう思う。でも、そうでない場合、思った通りのものが出てこなかったとき、思惑が悪い方へ外れてしまったとき、そんなときの気持ちはもうどん底ですから。これまでに何度もそういう思いをしましたから。だから、窯出しの直前っていうのは、精神的にちょっと辛い。どうしても楽観的になれない自分がいて、胃がキリキリと痛みだしそうな、そんな感じです。

今まさに、そういう状況なんですよ。先程(10時ごろ)、窯の扉を2cmくらい開けてきました。中を覗いたりしてません。覗きたい気持ちをグッと堪えて、冷たい空気を入れるためだけに、扉を手前に2cmだけ引くのです。そして、そっとその場を立ち去るのです。後ろを振り返らないようにしながら。大袈裟ですか?、そうですか?、でも、心が躍るのとどん底に落ちるのと、その落差は激しいですよ。受験の時の合格発表みたいなもんですよ。合格か不合格か。受かれば天国、落ちれば地獄。そんな感じ。

そういう意味で、昨日は幸せだったなぁ~、と。窯焚きから一夜明けて、疲れた頭を休めながらボンヤリと過ごす1日。あ、いや、昨日は昨日でまちづくり会の行事があったんで、半日以上外を歩き回ってたんですけどね。それでも、気分的には本当に平穏で幸せな1日でした。

さて、あと2時間もすれば窯出しです。
こんなこと、ここに書くとね、結果がもし悪い方へ出たときに取り返しがつかないというか、あぁ黙っとけばよかったなとか、思うんですよ、きっと。このエントリーをアップした後、1日経っても2日経っても、この件について何も触れてこなければ、あぁダメだったんだな、と優しい気持ちでそっとしといてくださいね。お願いしますよ。ね。ね。ね。

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