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現像をさらす-5(息子の描いた絵)

もうすぐ高二になる息子は絵を描くのが趣味。コピックという名のお絵描きペンを多数買い集めてて、就寝時刻が近づくとやおら描き始めるという困った習性の持ち主だ。朝起きられへんのやからさっさと寝ろよ、描くならもっと早くから描けよ、と言って聞かせるのだけど「夜遅くにならんとやる気が出ん」と、近い将来の生活が透けて見えるような言い訳をするので、親としてはとっても心配。おまけに「勉強なんか大っ嫌いやし、いったいなんのためにするんやろ」とか言うから、親としてはとってもs(略)。だったら将来はそっち方面へ行くか?と問えば「上には上がなんぼでもおって、とてもじゃないけど勝ち目がないからそんな気はさらさらない」とか言うので、親としてはt(略)。以下繰り返しなので、親とs(略)。親t(略)。o(略)。。

そんなこんなで、部活の吹奏楽部でプログラムの表紙絵を担当することになって描いた絵が今回のお題。ええ、写真じゃないんです。いや、その絵をカメラで撮ったんだから写真か。

普通この手の絵をデジタル化するのに使うのはスキャナーだけど、ぼくが持ってるのはドキュメントスキャナーのみで、フラットベッドスキャナーはない。だからこんなときは俯瞰撮影用の三脚と照明を使って写真を撮る。手間と平滑性の維持が課題だけど、逆に大きさ制限のないこととRAW現像できることが強みだ。

息子の描く絵は本人も言ってるけど暗くなりがち。色は基本足し算だから仕方ない側面はあると思う。でも。全体的に満遍なく色をのせていき徐々に濃くして行けば良いと思うのだけど、最初に主題の最も重要な箇所にとことん色をのせてしまって、あとから周囲に取り掛かるというやり方をするもんだから、つい余計な色までのせてしまう、んじゃないかと。木を見て森を見ずの典型、なんじゃないかと。まぁ気持ちはわかるんだけどね。

そして、その絵を使ってプログラムとフライヤーを制作するお役目を、縁あって今回ぼくが担うことになったので、これはもう現像ネタにするしかないなと。

今回の現像のポイントは5つ。

  1. [露出]は白飛びしないギリギリまで上げて、
  2. [ハイライト]を下げつつ[白レベル]をちょい上げて、
  3. [黒レベル]を下げて、
  4. [自然な彩度]を上げて、
  5. [明瞭度]を下げる。

上記2は本来明るい領域を広げるのが目的だけど、やればやるほどなぜだか色味が派手になる。そこへ3で黒を引き締めつつ、4で色味をプラスして、さらに派手さを増し増しに。5は雑味を減らしたいときによく使う手で、テクスチャが弱くなる代わりに美肌になる。もちろんホワイトバランスも調整した。

GH5+12-60mmF2.8-4.0, 22mm, 1/30s, f/5.6, ISO200, RAW

これ、息子が描いた絵だから気兼ねなく現像できたけど、別の人が描いた絵だったらどうだろう?果たしてここまでできただろうか?心情的に。

ちなみに、完成したフライヤーはコチラ。なお、ご鑑賞には事前のお申し込みが必要です。

4件のコメントがあります

  1. 藤村義夫

    いいね
    流石 大嶋さんの息子さんです。
    美的センスは親譲りではないですか! バリトンサックスも良く描けていると思います。可能性を信じて
    思いっきり褒めてあげてください。
    高校吹奏楽部のsing sing sing
    好きな曲です、聴きたいです。

  2. 坂本忠俊

    流石 大嶋プロ いいさせて頂きました。

  3. mi

    藤村さん、コメントありがとうございます。
    息子は模写専門みたいで、美的センスには疑問が残ります。まぁ何事も模写から始まるとは思うので、今後の展開にはまだ期待はしてますけどね。

  4. mi

    坂本先生、ありがとうございます。
    オオシマプロとか、先生に言われると返しに困ります。
    精進します、引き続きご指導ください。よろしくお願いします。

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