ぼくにとって「写真を撮る」は、撮影+現像の合わせ技のこと。つまり、
でも、世の写真好きたちが全て同じ考え方でないことは知ってる。「写真を撮る」ことの意味や目的がひとそれぞれだから仕方ない。でもなぁ〜、現像も楽しいのになぁ〜、せっかくひと粒で2度美味しいのに勿体ないよなぁ〜、とは、正直思う。
思えば、現像して書き出した写真をSNSでさらすことはあっても、現像前の写真をさらすことはほぼない。すっぴんをさらすような気持ち?(いや化粧したことないけど)、そこは隠しておいてきれいに整えたものだけ並べて見せたいってことかなと。
いやいやいや。撮影と現像がワンセットと言うなら、化粧した顔だけじゃなく、現像前のすっぴんもさらすべきなんじゃないか。化粧のビフォーアフター動画をTikTokで見てへぇ〜すげぇ〜と感心するように、現像のビフォーアフターもモノによっては面白いと思ってもらえるんじゃないか。
「こんなに変わるんかい!?」とか「へぇ、アンタそんな風にすんの?」とか。
そんなやり取りが、もっとあっても良いんじゃないか。そんな思いでつけたタイトル「現像をさらす」、とりあえず行ってみよう。
まず最初に取り上げるのは「第5回ひらふくフォトコンテスト」という今年度の地元のフォトコンで、望外にも最優秀賞をいただいた写真。ただし主催者(平福地域づくり協議会)の中の人(私)としてどうなんそれ!?と。ご、ごめんなさい。
で、先日行われた表彰式で、審査員長の先生からは「プリントがずば抜けて良かった」とお褒めいただき、広報担当者からはそのプリントについて聞かれ「地元の横山写真館さんで『こんな風にお願いします』と自分の思いを伝えてプリントしてもらった」と説明した。この『こんな風にお願いします』の部分が、実際は「言葉で」じゃなく「現像で」ってことね。
まぁ見て。夜景とかライトアップとかの、コントラストが強過ぎる写真は、それまで全く見えなかったものが現像によって見え出したりして、その前後の変わりようはちょっと面白い、と思う。
現像の内容はだいたい以下の通り。
- ホワイトバランス変更(7800K+色補正で赤味をプラス)
- 露出上げ(+1.2段)
- ハイライト部拡張
- シャドウ部拡張
- 明瞭度上げ
- 彩度上げ
こうしてみるとめっちゃ上げてるな。いろいろ上げまくりだ。発光体の白飛びと被写体ブレを最小限に抑えたくて露出をかなり控え目にしてたから仕方ない。でも最初の題材として良かったのかどうか?? とはいえ、もともと色彩の地味な夜景だからまぁこんなもんか。(ホンマ?)