カメラを買い替えようと思っています。防湿庫の肥やしと化しているカメラやレンズたちを里子に出して、代わりに使える、使いたくなるカメラを手に入れようと画策中です。
動機は大きく2つ。
ひとつは、ちゃんとした動画を撮りたいという思いから。今我が家にはビデオカメラがありません(いやあるんだけど、ないに等しいということ)。
もう昨年のことになりますが、Dear HIRAFUKU Children を作ったとき、撮影に2つの機材をほぼ同時並行で使ってました。いわゆる普通のビデオカメラの SONY HandyCam HDR-CX370V と、マイクロフォーサーズ一眼カメラの Panasonic LUMIX GF1。ひとりで2つの機材をどうしてたかと言えば、あるときは手持ちと三脚、あるときは誰かに手伝ってもらって、またあるときは時間差で使い分け。これらはともに、ぼくの機材ではなく、公共のもの、地域の広報活動用として買ってもらったものです。一方で、ぼくが個人的に持っているのは Panasonic の SDR-S200 というビデオカメラで、ハイビジョンではなくSD画質のものです。これがビデオフォーマット的にMacと相性が悪く、またハイビジョンに慣れつつあった目には厳しい画質だったので、買い替えの必要性を強く感じていたのですが、ビデオカメラにするか一眼カメラにするかは大いに迷ってました。そこで、この2つの機材を実際に使っていく中から答えを見つけ出そうと思ったのです。
年が明けて Dear HIRAFUKU Children は無事完成し、そして得た結論は、点数で言ったら 99対1 くらいの圧倒的大差で、一眼カメラにすべし、というものでした。GF1の動画は AVCHD Lite でいわゆるフルハイビジョンではないし、ビットレートも17Mbpsという低いものでしたが、それでもぼくにとっては、フルハイビジョンの HandyCamより遥かに魅力的でした。
では実際に何を買おうか?とネットで探したときに見つけたのが、LUMIX Gシリーズのフラッグシップ、GH2 でした。フルハイビジョン AVCHD の 24Mbps で、絞りやシャッター速度、感度をマニュアル設定できるという、それだけでも十分に魅力的なスペックでしたが、さらにこれをハッキングして、44Mbpsとか56Mbpsとか、場合によっては100Mbpsを超えるようなハイビットレートの超高画質で撮影するという手法が、ちまたで大流行していることを知り、ぼくも仲間に入りたい気持ちでいっぱいでした。ただ、そろそろ後継機種の噂が流れ始めていた頃だったのと、デザイン的にイマイチ好きになれなかったので、購入を決意するには至りませんでした。
その噂の後継機種が、この9月にフォトキナで発表され12月13日発売予定となっている GH3 です。ぼくにとっては待ちに待った機種でした。残念ながら、GH2で魅力を感じていたマルチアスペクト機能がなくなっていること、GH2よりも大きく重くなっていることが少し引っかかりましたが、それ以上に、操作性が非常によく考えられているように見受けられること、デザインがグッと好みに近づいたこと、センサー性能が大幅にアップしたらしいこと、水準器やWi-Fi機能が搭載されたことなど、プラスの要素も数多く、さらにその動画機能はと言えば、AVCHD Ver.2.0 で 60p に対応したのはもちろん、MOV で ALL-Intra 77Mbps とか 60p の IPB 50Mbps とか、もうこれでもか!と言わんばかりの高機能っぷり。ハックされたGH2とどっちの画質が上かは分からないけど、でもまぁ、今動画用として選ぶならこれしかないでしょう、という感じなわけです。
買い替え動機の2つ目は、GXRのオートフォーカス性能に嫌気が刺してきたことです。
(りょ)の動きがどんどん早くなって来て、最早全く追い付けません。MFで撮るにも限界があるし、一瞬のチャンスを逃して落胆すること度々で、さすがにリコーに対する愛も冷めてきました。いや、写りに関しては何も不満はないのです。GR 50mm F2.5 Macro なんかは、おそらくこれから先もずっと、風景や草花、陶芸作品の撮影などで使っていくと思いますが、(りょ)を撮るカメラとしては最早力不足と言わざるを得ません。その点、GH3は現行マイクロフォーサーズカメラの最高性能であるはずで、これで(りょ)の動きについていけないということになれば、後は一眼レフに逆戻りするしかない。そんなはずはない、マイクロフォーサーズでも親バカ写真はきっと撮れるはずだ、とぼくは強く信じているわけです。
あと、フルサイズセンサーに対する憧れはまだあります。運動会でKさんに借りた EOS 5D Mark2 は確かに魅力的でしたが、その大きさ重さがぼくにはどうにも重荷に感じてしまう。普段からカメラを持ち歩きたいぼくとしては、小さく軽いことはとても重要なファクターなのです。SONY RX1という選択肢も現れましたが、いかんせん高すぎるのと、オートフォーカス性能面では親バカ写真にはまだちょっと力不足感が否めない。いずれはフルサイズセンサーも持ちたいけど、今はまだその時期じゃない、というのが今のところの結論です。
そんなわけで、カメラ本体は LUMIX GH3 にほぼ決定。そして今、盛んに独り脳内会議で議論を繰り広げているのが、レンズ選びです。マイクロフォーサーズは他のミラーレスと比べて交換レンズの種類が豊富です。豊富過ぎて選ぶのに四苦八苦。
ぼくは単焦点が好きなんです。というより、いわゆるキットズームレンズが嫌いです。何となく、F3.5とかF4とかから開放F値の変わってしまうズームレンズってぇのは、描写はあまいわ、空気は濁るわ、コントラストは低いわ、もう最悪、と、きっと完全なる濡れ衣であろうことは想像つくのですが、でも、どうしてもその思いを断ち切れずにいるのです。キットズームレンズさん、ごめんなさい。あと、バックボケボケ写真が好き、というのもつい単焦点にいってしまう大きな要因です。
で、今議論の中心にあるのは、オリンパスから出てる12mm/F2とか17mm/F1.8にするか、パナソニックから出てる12-35/F2.8にするか、というものです。(12-35/F2.8はGH3のキットレンズですが、F2.8通しなので別格扱い)
オリンパスの単焦点レンズは、軽量コンパクトで明るいこと、パナソニックのズームレンズは、強力手振れ補正付きで手持ちの動画撮影にも便利そう、あと単焦点を数本買うよりは安い、ということで、どちらを取るかで揺れているのですが、どっちみちフルサイズ+単焦点のボケには全く敵わないことは明白で、そこはやっぱりちょっと悲しい、、と思っていたところへ、新たな希望の光となりそうなレンズを見つけてしまいました。コシナ フォクトレンダー NOKTON 25mm F0.95、同じく NOKTON 17.5mm F0.95 の存在です。普通 F0.95 とか言うとでっかいレンズを想像してしまいますが、ネットで見る限りはこのレンズ、特に 25mm の方は、え?これで?と疑ってしまいたくなるほど小振りです。でもって、開放F0.95の写りは、ピントの芯がよく分からないほどふわふわで、絞るに従ってカリッカリの描写へと変化していくらしい。そしてかなり寄れる、17cmとか15cmとか。こ、これはとってもミリョクテキ、。お値段もその性能を考えればむしろ安いのではと思ってしまうくらい。あぁ、これはもう、いくっきゃない。フルサイズセンサーに対する執着を、この子ならば忘れさせてくれるかも知れない。あぁフォクトレンダー、愛しのノクトン F0.95 よ。
いや、分かってますよ、この屈折した愛、危険な恋の予感。だってね。ちょっと冷静になれば分かる、買い替え動機の2つ目はGXRのオートフォーカスに対する不満だったはず。NOKTONって完全マニュアルフォーカスだもんね。当初の思いから完全にズレてる。でも心の声は反論する、きっとそこは GH3 のバリアングルモニターが助けてくれるさ、高精細EVFが解決してくれるさ、とね。もう完全に冷静さを欠いてるとしか思えない。
で、まぁ今のところの結論としては、オリンパスの単焦点かパナソニックのズームかどちらか一方と、フォクトレンダーの2本立てで、ということで。例えるなら嫁と愛人を同時に手に入れたい、という、ま、そんな感じでしょうか。
うわっサイテー、。
キタ━━━━ヽ(・∀・` )ノ━━━━!!!!
この際、嫁(GH3)と愛人(NOKTON)と恋人(M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8)も、、ぜひ!!
嫁と愛人を同時にってのは、ごめん、やっぱ無理だわ。お金ない。まして恋人もなんて、。
っていやちょい待ち、、この恋人はどっから出てきた? 75mm F1.8 て、。
確かに価格コムのお気に入りには入れてるけどさ、優先順位は下の方よ。
つまりはしょうちゃんの願望だね? でもPENは子供たちに譲ったんじゃなかったの?
えぇーっ!嫁と愛人、すごく期待したのに~。残念。
まぁ、お金も大事だしね。節約しなきゃね。
はい。この恋人(75mm F1.8)は、私の願望です。
ボン!キュッ!ボン!のセクシィーガールです。
決して手の届かない高根の花。
さらにPENは別れた愛人。
今はD90が嫁です。(毎日、持ち歩いてるもん)
GH3 と 12-35mm F2.8 を購入することになりそうです。ただ時期は未定。年内に買えればうれしいけど、無理そう。年越しすれば購入はさらに後ろへズレる可能性も高くて、いったいいつになることやら。そしてノクトンはいずれ。ってことはそれこそいつになることやら、です。買う気満々でこんな記事書いちゃったけど、今ちょっと冷静さを取り戻しつつある感じ。
しょうちゃんにとって75mm F1.8が高嶺の花なら、ぼくにとってはノクトン25mmがそれかな。