ミニカーのダンプカーとホイールローダーを、外に持って出て遊びたい、と(りょ)が言い出した。
これまではずっと家の中で、水槽用の砂利を使って遊んでいたのだけど、それでは物足りなくなってきたらしい。
もっと本物みたいに、砂とか土をすくって積み下ろししてみたい、ということだろう。
気持ちはわかる。わかるけど、、
ボルボのアーティキュレートダンプは父ちゃんも結構気に入っていただけに、、う〜ん、、悩ましい。
「一度出すともう二度と部屋には持って入れんで」
「うん」
「それでもエエんか?」
「うん」
結構真剣な表情での受け答え。ちゃんとわかってるみたい。
そういえば、ちょっと前からそんな素振りはあった。(りょ)なりにいろいろ考えた結果なのだろう。
「じゃ、好きなようにし」
嬉々として玄関先で遊びだした。
10月とは思えないような強い日差しの下で。暑さなんか全然気にならない様子で。
そのうち、ロードローラーも。さらには、じいちゃんに買ってもらったショベルカーまでも。