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フォントの選択、フォントのチカラ

昨年同様、広報チラシと併せて定期演奏会のプログラム冊子も制作した。学校長の「ごあいさつ」に始まり「曲目リスト」や「メンバー紹介」「各パート紹介」など13ページと、賛助広告21ページが掲載された中綴じ冊子だ。賛助広告は12分の1ページを1区画として広告用に提供し協賛金をいただくシステム。生徒さんの営業活動により今回115もの広告が集まった。1区画の大きさは幅93mm×高さ45mm。2区画使う場合は横並び。あとはそれが縦に2つ(4区画)、3つ(6区画)と合わさって、6つ(12区画)使えば丸々1ページ分の広告となる。

この広告スペースに、きっちり合ったデザインデータをご提供いただけることは実は稀で、名刺のスキャンデータや広告記載内容を記したWordファイル、ロゴマークの画像データなど、渡されるものは実に様々だ。これらをスペースに合わせて再配置したり、テキスト情報を打ち直したり、ときにはホームページやInstagramからデータを落としてきたりもする。

そして、テキストを打ち直すときに悩むのが、フォントの選択だ。フォントが変わると印象も変わる。フォントはお任せでって言われると、それがたとえ住所や電話番号であっても、何やらブランディングデザインの一端を担ってる気分になって、まぁ楽しいから喜んでやるのだけど、やりながらも「エエの?ホンマにエエの!?」って思っちゃう。僕が勝手に選んじゃってホンマにエエの?って。もうこの際だからロゴも新しくする?トータルデザイン刷新しちゃう?って。まぁ実際は、ホームページやInstagramがあればそこから垣間見えるデザインを参考にするし、名刺やロゴも参考にするしで、今あるモノに寄り添う努力をするわけで、そりゃ時間もかかるって。

そうやって時間をかけて、115個の広告を並べ終わってみると、これまで僕の中でボンヤリしてた各フォントに対する印象が、少しだけハッキリしたような気がした。好みとか、イメージとか、合う合わないとか。フォントの世界って、それがどれほど奥深いのか未だ実感できてないけど、それでも今回の作業が自分にとって多少なりともプラスになった実感はあって、今それがとても嬉しい。このままもっとフォントの深みへ潜っていきたい。

今回、僕の地元佐用のお店も広告を出してくれた(息子の営業活動の成果)。全てお任せで作らせてもらったので、個人的なお気に入りフォントが目白押し。フォントのサンプル集みたいになったので、お店の人に許可を頂いてここに掲載することにした。

また、ここには出てこないけど、IBMの作ったオープンソースフォント「IBM Plex Sans JP」や、最近LINEが発表した「LINE Seed font」も使ってみた。どちらもふところの広い柔らかめのゴシック体で、使いどころは選ぶけどなかなかの好印象だった。

フォントのチカラを決して侮ってはいけない。これまでもずっと意識はしてきたことだけど、大量の広告を作って改めて実感した。そしてまだどこまでも奥が深そうだ。

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