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現像をさらす-2(雪景色)

この冬は雪が多かった。中でも2月21日はこの冬一番の積雪だった気がする。そんな日に、ぼくは岡山に所用があって、せっかくの雪景色を堪能できなかった。恨めしい気持ちで駅に立ち、定刻になってもやってこない普通列車を待つ間に、iPhoneの標準カメラアプリで数枚撮った、その中の1枚が今回の題材。

たまの雪景色だと誰もが写真を撮るよね。いつもはグレーな景色が白一色になるわけで、そりゃもう見た目に新鮮だもの。撮りたくもなる。で、カメラは自動で露出を決めてくれるけど、カメラ自体にはそれが雪景色だという認識がないから、いつものグレーな景色と同じように写し取る。と、どうなるか? 白一色の眩しい雪景色のはずが、くすんだグレーの写真になってしまうわけ。今時のカメラはAIの力も借りたりするので、雪を雪として認識して露出を決めてくれても良さそうなものだけど、残念ながらぼくのiPhone12もまだそこまでの機能はないみたい。

ちなみに、カメラの自動露出は18%グレーを基準にしてると言われてる。それはどういうことかというとつまり、真っ白な壁も真っ黒な壁も、画面一杯に撮るとどちらもグレーの壁に写るってこと。

そこで「写真」アプリの出番だ。「編集」-「自動」と選んだあと(iPhoneの優秀な判断に少しだけ頼ったあと)、「明るさ」をグイーッと100に近づける。白飛び寸前まで。この写真の場合はもう100まで振り切っちゃって、そのあと「ハイライト」を-30くらいまで下げて、ちょっとだけ雪と雲の表情を出してみた。ね?これでグッと雪景色らしくなったでしょ? たぶん、この写真はアチコチ白飛びしちゃってると思う(ボックスの背景下側あたりなど)。でもそれでエエねん、雪が雪らしく見えることの方が大事。もちろんあくまで個人的見解です。

iPhone12 Pro Max, ISO80, 5.1mm, f/1.6, 1/121s, HEIF

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