iMacを購入してもうすぐ2年。
購入当時、OSのバージョンは10.6.4(Snow Leopard)でした。最新は10.8.2(Mountain Lion)で、これまで2回のメジャーアップデートを経験しました。でも、OSのクリーンインストールはしたことがありません。Time Machineはずっと使っていたのに。だって、怖かったんだもん。、、もん?、、面倒くさかったんだもん。、、もん??、、いやいやいや、そうじゃなくて、その必要性をあまり感じなかった、というのが一番かな?、、かな???
10.6から10.7(Lion)へのバージョンアップでは本当にそう。別にクリーンインストールなんてしなくても全然平気じゃん、上書きインストールで何か問題でも?とか思ってました。でも、10.7から10.8のバージョンアップで、何やら不穏な動きをすることが急に増えてきて、これはまずい、と。
WindowsからMacへ移行して以来ずっと感じてきた、その優れた操作性から得られる快感と優越感、つまりはユーザーエクスペリエンスっちゅうやつですか、、それが薄れてきている、このままじゃまずい、と。ここはやはりクリーンインストールが必要なのか?、と。このところ、そんなモヤモヤしたものを心の片隅に持ちながら、でも怖いし面倒くさいしで、ずっと先送りにしてたんです。
そうも言っていられない状況にしてくれたのが、Compressorの不調でした。獅子舞のDVDを作らなイカンのにできない。MPEG-2ファイルやac3ファイルはちゃんとできるのに最後のDVD-Videoイメージファイルが作成できない。なぜだ!? ネットで検索かけると似たような話はでてきましたよ。解決方法もちゃんと載ってました。でもうちの環境では、その方法で解決には至りませんでした。やむなくAppleのサポートセンターのお世話になることに。
今回初めてサポート受けましたが、、素晴らしいですね。言うことなし。ホント。こんなことならもっと早くにお世話になっておけばよかったと、心底思いました。やっぱりこういうのは大事ですね。これもユーザーエクスペリエンスっちゅうやつの仲間ですか。あんもう、次買うときも絶対にMacにしちゃうから、とか思っちゃいますもん。ついでにiPad miniも買っちゃおうかしら、とかね。携帯買うならやっぱiPhoneよね、とかね。とかね。
でもね、、懇切丁寧にアレコレ指導してくれたんだけど、結局どの方法でも解決できませんでした。参考までに、教えてもらった修復方法を記載しておきます。
1. 関連ファイルの削除とCompressorの再インストール。
(1) 関連ファイルの削除
~/Library/Application Support/Apple Qmaster/(フォルダごと削除)
~/Library/Application Support/Compressor/(フォルダごと削除)
~/Library/cashes/com.apple.Compressor~(Compressor関連のファイルがあれば削除)
~/Library/Preferences/com.apple.compressor.plist
~/Library/Preferences/com.apple.Compressor.LSSharedFileList.plist
~/Library/Preferences/com.apple.sharemonitor.plist
(2) Compressor.appの削除(アプリケーションフォルダからゴミ箱へ)
(3) PRAMクリア
command + option + P + Rキーを押しながら電源オン。起動音(ジャーン)を2回聞いたらキーを離す。
(4) Compressor.appの再インストール
2. 新しいユーザーアカウントを作成してやってみる。
3. Final Cut Pro X を使ってDVDを作ってみる。
結果として、全部ダメでした。まぁ3.のFCPXを使う、なんて言うのは、Compressorの不調を直すことには繋がらないのだけど、聞いた話では、DVD作成アプリは、CompressorもFCPXもそれぞれ別に持っているようで、このことからどちらもそれらを呼び出す時に不具合を生じている、つまり、これは個々のアプリケーションの問題ではなく、システムの根幹に何か不具合を抱えている、という結論を得たのでした。
そこで、次の方策として勧められたのが、OSの上書きインストールです。command + Rキーを押しながら電源オン。そこから復元ディスクを使って同じパーティションにOSを再インストールするというもの。この場合、今あるデータやアプリケーションはそのままで、OSだけ上書きできるとのこと。へぇ〜、そんなことができるのか、と。要するにApp StoreからやってるOSアップデートと同じことを、復元ディスクから同じバージョンのOSを使ってやってみる、ということですかね。なるほど。
でもね、もう気持ちはクリーンインストールに傾いてるわけですよ。いずれやらなきゃならない、というか、早くやってしまいたい。快感や優越感を感じられないMacなんてもう嫌だ。OS上書きインストールでCompressorの不調が直るかどうかの検証なんてもういい、だって、どうせクリーンインストールするんだから、そっちへ向けての作業をしたい。
てな訳で、現環境でのCompressorの修復は放っといて、手元にあった250GBのUSB外付けハードディスクにOSとCompressorをインストールして、そこでDVDだけさっさと作ってしまうことにしました。結果、ちゃんとDVDできました。当たり前ですね。これでできなきゃそれこそ問題だ。
このとき、Windowsとは明らかに違う挙動を経験しましたよ。外付けハードディスクに別環境を立ち上げた直後は、Compressorはもちろん、後付けのアプリケーションはまだ何もインストールしてない訳ですよ。なのに、App Store立ち上げたら、Compressorも含めて、ほとんど全てのアプリケーションはインストール済みと出てくる。え?なんで??、これじゃインストールできないじゃん。で、サポートの人に聞いてみました。すると、内蔵ディスクのアプリケーションを認識してるんでしょう、と。ディスクユーティリティで内蔵ディスクをアンマウントしてください、と。へぇ、、そんなことになっちゃうのか、Macって。
まぁこれで、DVDは無事作成できた訳ですが、気持ちの本丸はクリーンインストールですよ。どうする?、Time Machineと移行アシスタントを信頼して、エイヤ!とやってしまうか?、いやでもねぇ、やっぱり怖いよ。Time Machineに全て残っている、とは言え、移行アシスタントが一体どこまでちゃんと復元してくれるのか? ネットにはいろいろ情報あるけど、実感が伴わないから。やっぱやってみないとわかんないよね。それに何と言っても、一番の懸案はParallels Desktopとそこに乗ってるWindows環境のこと。それらは一体どうなるのか?
とりあえず、外付けハードディスクにOSインストールできることは確認したわけで、それなら、そこに環境を移行してみたらいいじゃん、ということになりました。どこまで移行できるか、試してみればいいじゃん、とね。
やってみました。2TBの外付けハードディスクを用意して、OSをインストール、移行アシスタントを使って内蔵ディスクの環境をそのまま移行させてみると、、いや、大したもんです、ほとんど何も問題なく移行できてしまいましたよ。懸案だったParallels Desktopもそのまま。目に見えたエラーは、Googleドライブが同期できないと言ってきたことくらい。すごいや、Time Machine。すごいや、移行アシスタント。ちなみに2TBの内蔵ハードディスクの空き容量が300GB程だったので、1.7GB程度の移行ということだったのですが、、ちゃんと計ったわけじゃないけど、10~12時間くらいかかったかな。接続はFireWire 800です。
で、いよいよ本番なのですが、内蔵ハードディスクのOSクリーンインストールとデータ移行。ここで、ぼくは移行アシスタントを使わないことにしました。なぜ?って、なるべく余計なものを移行させないようにしたかったからです。パンパンに膨れ上がったデータ容量を、この際だからスリムにしてやろう、と。アプリケーションもデータも、ひとつずつ確認しながら移行することで、不要なものはどんどん削除してやろう、断捨離してやろう、と思ったわけです。
時間はかかります、やはり。毎日少しずつ少しずつ前進です。やらなきゃいけないことはまだたくさん残っています、残っているような気がします。だって、ひとつ片付ける度にすぐ次が思い浮かぶんですよ。やれやれ終わった、あ、あとあれもしなきゃ、あ、これもか、とね。まぁでも、快適な操作感は無事復活してくれました。よかったよかった。
次回、OSメジャーアップデートのときは、、さて、どうしますかねぇ、。きっとクリーンインストールはするんだろうな。あとは、移行アシスタントを使うかどうか。ま、まだそのときまで時間はあると思うので、少しずつ情報収集しながら考えておこうと思います。