安南めし碗

安南めし碗 type-A (直径:12.2cm、高さ:5.6cm)

安南めし碗 type-B (直径:12.0cm、高さ:5.6cm)

今回の安南めし碗は、これまでのものと比べていくつか違いがあります。

(1) 粉引きの「ひび」が大きくてハッキリしている。

以前の「ひび」はとても小さくてパッと見では気付いてもらえないかも知れない、そんな程度でした。でも今回の「ひび」は強く自己主張しています。これは、粉引きが濃かったとかいう理由ではありません。なぜなら、薄くかかっている場所でもこれまでの「ひび」とは全く様子が違いますから。粉引きは初期の作品からまったく変わっていないのです。いったいなぜでしょうね。考えられることは、時間の経過とともに粉引きの性質に変化が現れたってことでしょうか。ちなみに、粉引きの濃さはこれでドンピシャです。この濃さに関して、これまで何度も失敗を繰り返してきました。窯出しでどん底を味わった多くが、この粉引きの濃さの問題でした。その点では、今回はガッツポーズものの大満足の出来でした。

(2) 釉薬の貫入が少ない。

どうも釉薬が若干薄目だったようです。これは意外でした。釉掛けに関するエントリーでも書きましたが、この釉薬は45ボーメです。これまでずっとそれで使ってきたんです。それでジャストだと信じてましたから。貫入は時間が経てば少しずつ増えていくとは思います。でも、これまでの作品の貫入の入り方とは明らかに違うんです。もしかすると、今回のめし碗は薄作りに拘ったので(とは言っても大して薄くなってないのですが)、釉薬の吸い上げがこれまでより少なかった、というのがその理由かも知れません。次回はもう少しだけ濃くして、46ボーメとか、もしかすると、45.5ボーメとか、そんな微妙な値で試してみないといけないかも知れません。

以上の2点の違いから、これまでより若干渋い感じに仕上がってます。まぁこれはこれで良いんじゃないでしょうか。割と満足のいく出来でした。

あと、以前の作品のデータと見比べてみて気付いたのですが、今回のはちょっと小さめかも知れません。ご飯が大好き、沢山食べるぞって言う人にはちょっと物足りないかも知れません。このあたりは、また実際に使ってみて判断していきたいと思います。

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