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5月初旬、愛媛県は石鎚山麓「面河峡」の宿にチェックインした。
ここに来るまでに、「四国カルスト」では濃霧で10メートル先が何も見えず。
前日は「四万十川」でキャンプのつもりが、大雨の為、急遽宿を探して泊まることに。
天候には逆らえない。
ところが、翌朝目覚めると、それまでの悪天候がうそのような快晴。
ここぞとばかりに早朝の面河峡散策を楽しんだ後、朝食をとって早々に宿をチェックアウト。
「石鎚スカイライン」を上って、昼前にはスカイライン終点のレストハウスに到着した。
昼食後、せっかくの晴天なのでスカイラインを引き返すのではなく、
思い切ってここから続く「瓶ヶ森林道」を走り抜けてみることにした。
林道...地図で見るとなんとも頼りない線の細さ。距離も結構ありそうだ。
リンドウという言葉の響きが不安をさらに増幅させる。
入り口まで行って覗いてみると、道路は舗装もされていないようだ。
本当に大丈夫かなぁ。。。
さて、今改めて考えると、ここからがこの旅行のハイライトだった。
抜けるような青空の下、林道は山の斜面を這うように走っている。
山肌の大部分は熊笹に覆われていて、高木が生い茂っているような所は少ない。
その為に走っている車の窓からは、視線をさえぎる物のほとんどない絶景が、
三次元立体映像の迫力で目に飛び込んでくる。
ハンドルを握っていると、緊張と感動が休むことなく断続的に襲ってくる。
この緊張感、この爽快感のなんと心地良いことか。
随所に点在する白骨林の幹の白さが、空の青さをさらに際立たせていた。(み)
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