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FEATURE VOL.2 撮影:1996年5月、石鎚山、面河峡、瓶ヶ森(愛媛県) PHOTO INDEX
快晴スカイライン
01.jpg 02.jpg 5月初旬、愛媛県は石鎚山麓「面河峡」の宿にチェックインした。 ここに来るまでに、「四国カルスト」では濃霧で10メートル先が何も見えず。 前日は「四万十川」でキャンプのつもりが、大雨の為、急遽宿を探して泊まることに。 天候には逆らえない。

ところが、翌朝目覚めると、それまでの悪天候がうそのような快晴。 ここぞとばかりに早朝の面河峡散策を楽しんだ後、朝食をとって早々に宿をチェックアウト。 「石鎚スカイライン」を上って、昼前にはスカイライン終点のレストハウスに到着した。 昼食後、せっかくの晴天なのでスカイラインを引き返すのではなく、 思い切ってここから続く「瓶ヶ森林道」を走り抜けてみることにした。

林道...地図で見るとなんとも頼りない線の細さ。距離も結構ありそうだ。 リンドウという言葉の響きが不安をさらに増幅させる。 入り口まで行って覗いてみると、道路は舗装もされていないようだ。 本当に大丈夫かなぁ。。。

さて、今改めて考えると、ここからがこの旅行のハイライトだった。

抜けるような青空の下、林道は山の斜面を這うように走っている。 山肌の大部分は熊笹に覆われていて、高木が生い茂っているような所は少ない。 その為に走っている車の窓からは、視線をさえぎる物のほとんどない絶景が、 三次元立体映像の迫力で目に飛び込んでくる。 ハンドルを握っていると、緊張と感動が休むことなく断続的に襲ってくる。 この緊張感、この爽快感のなんと心地良いことか。 随所に点在する白骨林の幹の白さが、空の青さをさらに際立たせていた。(み)

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