彼方へ


帆船は見る見る沖合いへと進み、
見送りの人達も、そろそろと引き上げる。

そう言えば見送りの掛け声にひときわ元気なのがあって、
恐らく商船学校の後輩達だろうと思うのだけど、
○○先輩いってらっしゃーい!!、とか、
○○先輩がんばってー!!、とか、
大声で叫ぶ若者達が、突然、
○○先輩ごめんなさーい!!、と叫んだのには受けた。


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