は じ め に
寝台列車に乗りたいっ!、と思って、ぼくらは鹿児島まで行くことにした。
いや本当に、この旅行の最初の動機はそんなところだった。
その後、約三ヵ月の間、少しずつ計画を練っていき、
(とは言っても、練っていたのはほとんどが(ゆ)だったけど)
仕事がひと段落しそうな頃を見計らって、
新年度早々の有給休暇を、二人揃って会社にお願いした。
そして、2000年4月1日、
姫路駅を21:44発の特急なはに乗り込んだ。
(その1)
なはに乗って西鹿児島へ
元気印、鹿児島の街
砂むし温泉大会
(その2)
路線バスオリエンテーリング
つよしとしろの戦い
食堂源平と風林亭
(その3)
平日の朝に思ったこと
みんなてっちゃん
三人組はゆく
親切なバスの運転手さん
(その4)
レールバスという乗り物
晴天の阿蘇九重
(工程記録)
お わ り に
ぼくらはこれまで、旅行といえば車で移動することが多かった。
カメラ機材やらキャンプ道具やらをしこたま積み込んで、
気の向くまま趣くままに車を走らせる。
いざとなったらテント張るなり、車で寝るなり、
なんとでもなるという安心感が魅力だった。
だけど、車に乗ってるとちょっとした風景も見逃してしまうことが多い。
それから、運転してると結構疲れる、ということもわかった。
まぁ、車の旅行、列車の旅行、それぞれに長所短所があるのだけれど、
しばらくは列車の旅に傾倒してしまいそうな予感がする。
(み)
遊びに行った帰り、神戸駅で帰りの電車を待ってたら、
寝台特急がやって来て、リュックを背負った夏休みの小学生の兄弟が、
お母さんに見送られながら、おばさんと一緒に乗り込んでいきました。
たぶん、見送っていたのがお母さんだと思う!(断言)
なぜなら、寝台特急はお母さんと離れて、やさしいおばあちゃんや、
魚釣りの上手な、いとこのおにいちゃんに会いに行くのにぴったりだから。
ということで、おばさんと乗るのにぴったりの寝台特急に乗って
とっても遠くて、知らないけど、でも、なつかしいところに行ってきました。
今日でない別のところに連れて行ってくれる
寝台特急に、また、乗りたい!
(ゆ)