さくらインターネットのレンタルサーバで運用しているWordPress。そこで使ってるデータベース=MySQLのバージョンを、5.1から5.7に上げたので、その記録。
まず、バージョンアップ 前の状況について。
WordPressのバージョン5.4くらいから「サイトヘルス」という機能が追加されていたらしい(長いこと放ったらかしだったので認識できてない)。ダッシュボード上に下記のような「サイトヘルスステータス」ってのを表示してくれて、問題点や改善すべき点などを指摘してくれる。そこで「致命的な問題」として指摘されたのが、
非常に古いデータベースサーバー
そ、そうですか、えろうすんまへんなぁ。
![](https://i0.wp.com/hirafuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/スクリーンショット-2020-08-21-14.31.09-1.png?resize=600%2C509&ssl=1)
Word Pressとしては、MySQLのバージョン5.6以上を推奨してるとのこと。
![](https://i0.wp.com/hirafuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/スクリーンショット-2020-08-21-14.31.49.png?resize=600%2C216&ssl=1)
ぼくの使ってたMySQLのバージョンは5.1。さくらインターネットでの最新は5.7。ちなみに、さくらインターネットでは「データベースアップグレード機能」と銘打った自動アップグレード機能が備わってるんだけど、対象は5.5以上で、5.1は対象外の外の外の外。
そんなわけでね、手動でデータベースのアップグレードを試みることにした。まずは現状データベースのバックアップから。
さくらのレンタルサーバ内、コントロールパネルから「webサイト/データ」→「データベース」を選択。対象のデータベースサーバを確認して「phpMyAdminログイン」をクリック。
![](https://i0.wp.com/hirafuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/スクリーンショット_2020-08-21_14_38_44-2.jpg?resize=600%2C435&ssl=1)
「エクスポート」タブをクリック。
![](https://i0.wp.com/hirafuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/スクリーンショット_2020-08-21_16_27_33.jpg?resize=600%2C335&ssl=1)
- エクスポート対象となるデータベースを選択し、
- 構造の「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT を追加」のチェックを入れ、
- 「実行」ボタンを押す。
![](https://i0.wp.com/hirafuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/スクリーンショット_2020-08-21_16_28_23.jpg?resize=600%2C594&ssl=1)
ここで、ダウンロードされたSQLファイルの中身を若干修正する必要あり。
21-22行目にある、CREATE DATABASE から続く一文を削除する。
※ この一文を残したままエクスポートを実行するとエラーが発生した。
![](https://i0.wp.com/hirafuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/スクリーンショット_2020-08-21_16_37_02-1.jpg?resize=600%2C243&ssl=1)
次に、新しいデータベースを作成する。先程のコントロールパネルの「データベース」から「新規追加」ボタンをクリック。
![](https://i0.wp.com/hirafuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/スクリーンショット_2020-08-21_14_38_44-3.jpg?resize=600%2C435&ssl=1)
「データベース名」と「データベース接続用パスワード」を入力し、
「作成する」ボタンをクリック。
![](https://i0.wp.com/hirafuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/スクリーンショット_2020-08-21_16_31_33.jpg?resize=600%2C594&ssl=1)
新しく追加されたデータベースサーバの「phpMyAdminログイン」ボタンを押す。
![](https://i0.wp.com/hirafuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/スクリーンショット_2020-08-21_16_32_00.jpg?resize=600%2C594&ssl=1)
左から対象となるデータベースを選択(クリック)し、
![](https://i0.wp.com/hirafuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/スクリーンショット_2020-08-21_16_32_52.jpg?resize=600%2C272&ssl=1)
「インポート」タブをクリックし、
![](https://i0.wp.com/hirafuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/スクリーンショット_2020-08-21_16_33_04.jpg?resize=600%2C272&ssl=1)
「インポートファイル」欄内のアップロードファイル「ファイルを選択」ボタンをクリック、パソコン内の先程修正したSQLファイルを選択しアップロード。
![](https://i0.wp.com/hirafuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/スクリーンショット_2020-08-21_16_33_39.jpg?resize=600%2C594&ssl=1)
「インポートは正常に終了しました。〜」と表示されればOK。
![](https://i0.wp.com/hirafuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/スクリーンショット_2020-08-21_16_37_56.jpg?resize=600%2C235&ssl=1)
ftpソフト(写真は「Transmit 5」のファイル編集画面」)などを使い、サーバー内、wordpressフォルダ内の「wp-config.php」ファイルの下記項目を修正・保存する。(念のためバックアップを取っておこう。ファイルを複製し、名前をwp-config-backup.phpなどに変更)
![](https://i0.wp.com/hirafuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/スクリーンショット_2020-08-21_16_42_31.jpg?resize=600%2C518&ssl=1)
サイトが正しく表示され、WordPressのダッシュボード内サイトヘルスステータスで「致命的な問題」がなくなったことを確認。
![](https://i0.wp.com/hirafuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/スクリーンショット_2020-08-21_16_47_12.jpg?resize=600%2C373&ssl=1)
ちなみに、WordPressではアップロードファイル容量の上限は通常5MBに指定してあり、ちょっと大きな画像をアップロードしようとするとすぐ引っかかってしまう。これを修正するには、さくらのレンタルサーバのコントロールパネルから、「スクリプト設置」→「phpini設定」を選択し、php.iniファイルに下記内容を入力し保存すれば解決する。
memory_limit = 128M
post_max_size = 120M
upload_max_filesize = 100M
![](https://i0.wp.com/hirafuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/スクリーンショット_2020-08-21_16_49_07-2.jpg?resize=600%2C341&ssl=1)