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片口小鉢

初心に帰らなくてはいけない、と思いました。
この頃は、いろんなことを理由にして、自分勝手な制約をつけて作陶していたような気がします。
普通に、その時その時を一生懸命に、そして淡々と、本当に良いと思うものを作る、、
奇をてらわず、無理をせず、身の丈にあったものを、ただひたすらに作る、、
それで良い、というか、それが良い、ような気がしてきました。


片口小鉢をひいてみました。
平福へやってくる前、加古川のマンションの一室でロクロに励んでいた頃に作った形です。

記録:T-122、トンボ 片口(小)

最も平穏な日

ぼくにとって最も平穏な日、それは昨日でした。
いつもそう思います。窯焚きの翌日、窯出しの前日、窯を冷ましているこの1日こそが最も心穏やかに過ごせる幸福な1日だなぁ、と。

よくね、窯出しの瞬間が一番幸せだ、とか言うんですよ、陶芸やってる人には判ると思うけど。確かにね、思った通りのものが出てきたとき、またはそれ以上のものが出てきたときなんかは、本当に心が躍るというか、やってて良かったと心底思える瞬間ですよ。ある意味、一番幸せな瞬間なのでしょう。それはぼくもそう思う。でも、そうでない場合、思った通りのものが出てこなかったとき、思惑が悪い方へ外れてしまったとき、そんなときの気持ちはもうどん底ですから。これまでに何度もそういう思いをしましたから。だから、窯出しの直前っていうのは、精神的にちょっと辛い。どうしても楽観的になれない自分がいて、胃がキリキリと痛みだしそうな、そんな感じです。

今まさに、そういう状況なんですよ。先程(10時ごろ)、窯の扉を2cmくらい開けてきました。中を覗いたりしてません。覗きたい気持ちをグッと堪えて、冷たい空気を入れるためだけに、扉を手前に2cmだけ引くのです。そして、そっとその場を立ち去るのです。後ろを振り返らないようにしながら。大袈裟ですか?、そうですか?、でも、心が躍るのとどん底に落ちるのと、その落差は激しいですよ。受験の時の合格発表みたいなもんですよ。合格か不合格か。受かれば天国、落ちれば地獄。そんな感じ。

そういう意味で、昨日は幸せだったなぁ~、と。窯焚きから一夜明けて、疲れた頭を休めながらボンヤリと過ごす1日。あ、いや、昨日は昨日でまちづくり会の行事があったんで、半日以上外を歩き回ってたんですけどね。それでも、気分的には本当に平穏で幸せな1日でした。

さて、あと2時間もすれば窯出しです。
こんなこと、ここに書くとね、結果がもし悪い方へ出たときに取り返しがつかないというか、あぁ黙っとけばよかったなとか、思うんですよ、きっと。このエントリーをアップした後、1日経っても2日経っても、この件について何も触れてこなければ、あぁダメだったんだな、と優しい気持ちでそっとしといてくださいね。お願いしますよ。ね。ね。ね。