#01 オープニングアクト

平福地域づくり協議会の未来伝承プロジェクト「守ろう、活かそう、利神城」で、利神城PRビデオの制作を担当した。その振り返り(記録と反省)をココでしておこうと思う。
最初の撮影は、2019年3月14日、最後の撮影は2020年4月6日。そこからショートビデオ12本と、それを繋いで再構成したロングバージョン1本を制作。なお、BGMは全て artlist.io からセレクトした。

#01 オープニングアクト(尺2分)

まずは、ドローン撮影について。

山城がターゲットなのでドローン映像は是が非でも欲しいところ。当初は3回くらい登って撮りたいと思ってたけど、予算がそれを許さず、一発勝負で臨むことに。で、どうせ撮るならやっぱ紅葉シーズンを狙いたいよね。頼りのドローンパイロット岡田さんは勤め人なので、動けるのは休日のみ。天候と山の紅葉の進み具合を睨みながら、撮影日を11月16日(土)に決めたのは、確か1週間前だったと思う。

果たしてその当日、紅葉のタイミングはバッチリ、天候も上々。前日に教育委員会からいただいた入山許可証を胸につけ、機材を抱えて早朝より登山。8:15頃から撮影を開始した。

撮りたい絵のイメージを、予め頭の中で描いてはいたけれど、想像と現実はやはり随分違うわけで、それなりに試行錯誤を繰り返した。

欲しいカットは3つ。
1つ目。利神城天守台の高さを強調する寄りのショット。飛行高度は利神山頂よりわずかに上、プラス5〜10mあたりか。カメラは天守台を常に画面中央に捉えながら、山の西側を起点に天守台のごく近くを左回りでぐるっと旋回。イメージとしては、例えば東京スカイツリーの展望台や高層ビルの高層階を真横から狙い、バックには遠く眼下の街並みが広がる、そんなイメージ。本来真横から撮りたいところだけど、バックが広い平野ならともかくここは盆地。横から狙い過ぎて眼下の街並みが全く映らないでは、高さが実感できない。かと言って完全に見下ろす角度になるのも避けたい。カメラはなるべく水平を保ったまま、天守台の石垣の向こう側にチラリと眼下の街並みが見える、そんなカットが欲しいと考えた次第。ドローンカメラは広角単焦点なので、天守台との距離感が大事。タブレット上に予め飛行コースを設定しオートで飛ばし、1回目の結果を見てそのコースを微修正。2回目で無事OKとなった。ちなみに1回目と2回目の差はごく僅か。最初にコース設定してくれた岡田さんの勘が冴えまくってて感動。露出はオート。当初マニュアル露出で撮ることも考えたけど、なにせ自分のカメラではないので勘所が掴めず、下手に触るよりDJIのセンスに賭けた方が吉と判断。これは完全に結果オーライで、スタート地点ではそれなりに明るかった露出が、ぐるっと一周してきたあと逆光で露出がグッと絞られ、劇的な絵に。露出変化もスムーズで違和感なし、そこはさすがのDJIだと思った。

2つ目。三の丸の先にある赤く染まった紅葉を、向こう側からドローンでギリギリ超えてそのまま三の丸を駆け上がるショット。この「ギリギリ」てのはやはりかなり厳しい条件のようで、さすがの岡田さんも悪戦苦闘。ドローンには近接センサーがついてて、障害物を検知すると警告音が鳴ってその先へ進めなくなる、かと言って、センサーOFFにしたら目測で障害物を避けなければいけなくてそれはそれでリスクが大きい、とか。まぁ詳しいことはよくわからないけど、そりゃ怖いよね。OK出るまで4〜5回トライしてもらっただろうか。ちなみに操縦もカメラ操作も岡田さん任せ。ぼくは横で岡田さんのプロポについてるタブレット画面見ながらアレコレ注文つけるだけ。なお、編集では紅葉の向こう側を浮上するシーンと、それを越えて三の丸を駆け上がるシーンを別カットから繋いで使用した。

3つ目。1つ目とは逆で、東側スタートで遠目に右回り。飛行高度は1つ目と同程度。当初、紅葉撮るなら逆光に限る、今回もそれをドローンで実践しようとか考えてたけど、2つ目のシーン撮影中に、ドローン撮影では必ずしも逆光が良いとは言えない、むしろその逆パターンが多い(フレアやゴーストが出まくりで色味も解像感も激減)ということが徐々にわかってきた。そこで最後は素直に順光から斜光の範囲で、山肌を舐めてもらうことに。これも操縦と撮影は全て岡田さん任せ。なお、ここでも先ほど出てきた障害物センサーがらみで四苦八苦。つまり、太陽光をまともに受けた近接センサーが、フレアだかゴーストだかを障害物と勘違いして、警告出して動きが止まる、ということが何度か発生。ドローンは水平方向の光に弱いのかも知れない。

撮影開始当初は雲ひとつない快晴だったけど、徐々に雲が出始め、3つ目のショットでは日向と日陰が混在していた。なんとか目的のカットを撮り終えて9:30頃に終了。ドローン撮影時間は合計1時間15分。

なお、編集では時系列とは逆に、3つ目から逆順に繫いだ。また映像の速度は軒並み2倍速〜4倍速(一部等速の箇所もあり)で加減速し、最後は逆光シーンで止まるように速度調整した。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です