港、温泉、水族館

ゴールデンウィーク 2日目。

予想した通り熟睡はできなかった。何度も何度も目が覚めて、やがて朝になった。
波の揺れと、エンジン音と、その振動と、。
その揺れが、大分港が近づいて少し大きくなったような気がした。外海が近いから?
大きな船でもやっぱり揺れるんやなぁ、、とか話していたら、隣のおばさんが話しかけてきた。
曰く、東京から九州までをよく行き来するけど、これまでずっと外海を渡るフェリーを利用してきたの。
その揺れなんて、こんなもんじゃないわよ、と。まともに食事なんかできないから、と。
瀬戸内なんて、本当に静かなものよ。このフェリーの存在を知ってから、
私たち、これまで16年間利用してきた外海経由のフェリーをやめて、
東京から神戸まで車で移動して、これを使うようになったの。これ、もの凄く快適よ、と。
ふ〜ん、そうなんだ、。

さて、出港が夜で翌朝到着、となれば、海上の景色を眺める時間もほとんどない訳で、
本当は早朝の甲板に出て(りょ)の写真なんかを撮りたかったんだけど、
肝心の(りょ)はぐっすり、すっかりお寝坊さんで、全く起きる気配なし。
仕方なく(りょ)と(ゆ)を残して、カメラを持ってひとり甲板に出てみた。
薄曇りだけど、天気はさほど悪くない。でも、風が凄い。もの凄い。髪の毛が逆立つほどに。

そして、入港時刻も近づいた7時頃、部屋に戻ってみると(りょ)が起きていた。
布団をたたんで、荷物をまとめて、部屋をでて、
それでも折角なので、その足でちょっとだけ甲板に出てみた。
船はもう港の中へ入っていた。

船を降りて、大分市街地を車で走ってみても、こんな早朝から開いてる店はそうそうない。
マクドナルドか、ファミレスか、コンビニで何か買ってどこかで食べるか、。
(りょ)に聞いたら、おにぎりが食べたいと言うので、コンビニに決定。
おにぎりとかお茶とか買って、また港へ戻ってきた。
近くの公園の駐車場に車を停めて、ベンチで朝食タイム。
まずハトがやってきて、それはよくあることなので驚きはなかったけど、
次にスズメがやってきて、それにはちょっと驚いた。
人がこぼしたのを、あとからついばむのはよく見る光景だけど、
ハトみたいに、物欲しそうに近づいてくるスズメなんて見たのは、ぼくは初めて。
食べ終わって、もう一度さんふらわあを見に、朝の散歩。そうして、車に乗り込んだ。




伯母に会うにはまだ早い。ならば、どこ行く?、温泉は?、ということで、
次なる目的地は、別府の竹瓦温泉に決定。
1995年4月のときも、確か行った。あの時は温泉の前に車を横付けしたような気がするけど、
今回行ってみたら、建物の前は車を停められないようになっていた。
近くのコインパーキングに車を停めて、タオル(とカメラ)だけ持って温泉へ。
入浴料はひとり100円。(ゆ)曰く、前回は何十円だったような気がするって。ホントかな?
まぁそれでも十分に安い。窓口のおばさんが(りょ)に質問。
「ぼく、何歳?」
片手を開いて見せて、
「ごさい」
「ちゃんと言えたからサービスしとくね」って。ありがとう。でも本当はいくらだったんだろう?
男湯の暖簾を潜るとすぐに脱衣場。そこから階段を降りていったところが湯船。ということは、湯船は地下?
そんな風になってること、覚えてたような、忘れてたような、。
入って、見て、あぁそういえばこんなだったっけ、あぁ懐かしい!、と心で叫びながら、
初めてで戸惑う(りょ)を誘導してやる。
お湯はちょっと、、いや、かなり熱め。(りょ)にはちょっとキツかったか?
風呂上りにジュースを飲んで、ひと心地ついたところで、伯母ちゃんに電話。
電話をしている(ゆ)によじ登って無理矢理その肩に乗る(りょ)。
次は伯母に会いに行く。



伯母の家まで迎えに行って、お昼ごはんを食べに出た。
伯母がよく利用しているらしい海鮮料理屋さん。
父ちゃんは刺身定食。並と上と特上があって、どれにしよう?
折角なので特上で。と伯母が言うと、店員さんが、いやいや上で十分ですよ、と言う。
変わったお店やな。でも出てきた料理は、確かにそれで十分。さすがは常連客。
すっかりご馳走になって、さてどこへ行く?
前回全く景色が見えなかったロープウェイにリベンジで乗りに行くか?
それとも高崎山に猿を見に行くか?、それとももう一度水族館か?
(りょ)の返事は早かった。水族館!!、水族館がいいっ!!
前回の水族館では、ブログには書いてなかったけど、
(りょ)は館内の薄暗いのが怖かったようで、ほとんど魚たちを見ようともせず、
早く行こう、早く出よう、とそればっかり。そんなんで親もちゃんと見学できなかった。
果たして今回は如何に?、まぁ2年も経ってるから、もう大丈夫かな?

結果は大満足。
(りょ)に引っ張られるようにして、親も伯母も、散々館内を歩き回った。
途中で伯母が、ちょっと休んどくから見ておいで、とベンチに座り、別行動。
(ゆ)とも途中ではぐれてしまい、父ちゃんと(りょ)でイルカのショーを待った。
休日だけあって凄い人だかり。でも(りょ)は父ちゃんの肩車だから、後ろからでもよく見えるはず。
ショーは(りょ)も十分に満喫した様子。終わって、同じショーを別の場所で見てた(ゆ)とも合流。
凄かったねぇ、とか話しながら、伯母を探し出して、みんなでオヤツタイム。
それが済んで、15時頃に水族館を出た。あー楽しかった。


伯母を自宅まで送り届けるのにかかる時間は、15分くらいか。
(りょ)はもう落ちる寸前。もうちょっとで伯母ちゃんとバイバイするんで。
だから起きとき。もうちょっとだから。もうすぐ着くから。散々言い聞かせて、何とか辿り着いた。
伯母にお土産を渡して、伯母からお札の入った封筒を無理矢理渡されて、
元気でね、また来るね、と手を振って、別れた。
車を走らせるなり(りょ)は落ちた。
目指すは太宰府のホテル。途中びっくりするくらいの激しい雨。ワイパーが効かないくらいの大雨。
やがて上がって、今度は渋滞。
到着予定時刻を1時間遅れて、18時頃にホテルグランティア太宰府に到着。
お腹空いたので、何はさておき夕飯。予約なしでのホテルの食事は待ち時間が長かった。
なぁ、まだぁ〜?、と言いながら、他所の子が食べる姿をじっと見つめる(りょ)。ちょっとやめなさい。
父ちゃんは、久しぶりに、本当に久しぶりに、日本酒など。
食事のあとでゆっくりと温泉。
(りょ)が「今度は母ちゃんと」と言うので、父ちゃんはゆっくりのんびりひとりで浸かった。
あぁ極楽極楽、。

大分港から太宰府のホテルまで、155km。
実際は大分港と別府の間を行ったり来たりしたので、もうちょっと長いけどね。

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